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賽は投げても匙は投げるな。 [よみもの]

あああ‥とうとうカエサルが死んじまった。

その死を乗り越え、今「ローマ人の物語」は14巻の半ばまで来ました。

カエサルが暗殺されるシーンに到達するのがイヤで

半ページだけ読んでやめたり

暗殺シーンをすっ飛ばして

暗殺の首謀者たちが追い詰められていく部分を先に読んだりして

参ったかバカヤロー。などとやってたりしていたのですが

(2000年以上前の死が受け入れられません)

いつまでもそうはしていられないので

とうとう気合を入れて読み進めたのです。

ただ、無残な暗殺の様子を事細かに描写していると覚悟していたわりに

そのシーンはとても淡々としたものであったので

おかげ様でひどく傷心せずに済みました。

まあ、カエサル暗殺はあまりにも有名な話なので

一応の心の準備はできていたんでしょうが。

それにしても後継者選びの妙、と言いますか、

名君であっても後継者を選ぶときには

私情が入って失敗することも多々あると思うのですが

さすがはどんなときでも冴え渡るカエサル、見事な人選でした。

いったい、当時たかだか18歳でしかない少年を、

いつの時点で、少年のどのようなふるまいから着想して

後継者に決めたのか興味津々です。

忙しいカエサルに少年を観察する機会がどれほどあったのでしょうか。

そして指名されたアウグストゥス(当時オクタヴィアヌス)。

彼はカエサルの期待に見事に応え、ついに帝政を実現化させた

ローマ史上、カエサルに匹敵するほどの重要人物です。

当時18歳の少年でしかなかったアウグストゥスがここまでやるとは

ローマ市民の中で一体誰が予測したでしょう?

カエサルの誤算は予定より早く訪れた自分の死だったでしょうけど

それでもアウグストゥスはやってのけたのですから彼も大したものです。

ただ、学生の頃は「カエサルカッコいいけど最後殺されちゃうからやだなー。

あたしアウグストゥスがいい[黒ハート]」と決めていたのですが、

今回本を読んだことで、アウグストゥスに軍事的才能はなく

軍事面はカエサルが与えたアグリッパという人物任せていたことを初めて知り

そこだけちょっとガッカリね。←何様?

カエサルはアウグストゥスの軍事的才能の欠如をも見抜いていて、

そのためにアグリッパを与えたようなのですが。

まあ、でも政治に関しては見事な手腕を発揮したわけだし

なんと言ってもアウグストゥスは稀なる美男だったようですから‥許す。

アウグストゥス.jpg

美しきアウグストゥスの彫像。

ウツクシー。

ヨメにしてくれ。

できることなら。

アウグストゥスの物語はまだ全部読んでいないので

手に汗握る描写はまだまだ続きそうです。

アウグストゥスの強い意志というか、こだわる性格が

後に家族の間で軋轢を生むことになるようなので‥

(悪い癖でまた先の方をちらっと読んでしまった)

それにしても、国を改革するには

カエサルのような強烈な人物が現れないとね。

麻生さんは解散のタイミングを逃してしまったようだし。

またしても辞任して

“匙は投げられた”

なんてことにはくれぐれもなりませぬよう。

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昨日歩数:8,264歩
昨晩体重:49.2㎏

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